新機能の発表内容は別項に書いているので、そちらを参照して欲しい。
ここでは、実際に操作してみて、気がついた点について列挙する。

- 衣服について
衣服は何とフィギュアとして実現されている。既存のフィギュアに別のフィギュアをピタリと
マッチさせる、Conform Toというコマンドが増えていて、それを使うと衣服がフィギュアと
同じ変形を同じ場所で行うようになる。
例えば、ビキニのブラはchestだけのフィギュアである。ロングドレスはchestやThigh等の
部分を持つ事になる。ただ、この方法は限界があるようで、バストを大きくしたりすると、
バストがカップからはみ出してしまう。つまりモーフターゲットは意識できない。
なお、衣服だけではなく、同じ理屈で作られた髪の毛、靴などもある。
(こちらを見よ)
- フィギュアについて
確かに増えている。又、公式発表にはなかったが、顔立ちの種類が多く登録されている。
これは実は、顔のモーフィングパラメータが非常に増え、鼻、顎の形、頬の出っ張り、
頭全体の角ばり具合などが調整出来るようになったからである(右図)。
従って、ある程度の範囲で、人種による違いを表現出来るようになった訳で、
あらかじめ作られた顔立ちがフィギュアとして登録されているのである。(こちらを見よ)
試しに3人の女性を人種別に並べ、それぞれに衣服を与えてポーズをつけた物を
ここに示した。
衣服が動作に伴って変形している事や、顔立ちがかなりそれらしく
なっている事を見て欲しい。
これに関連して、体のパーツについても部分的にパラメータが増えている物がある。
例えば女性のバストには、形を変えるダイヤルが2つ増えた。又、男女を問わず、
胸には「heroChest」というのがあり、筋骨質度合を変える事が出来る。
Poser4のフィギュアは、基本的にPoser3のフィギュアにモーフを多数加えた物と言えるようで、
上記衣服等は、例えばZygote社のフィギュアに着せる事が出来る。
(アジア女性の例をここに示す)
一方で子供のフィギュアは作りが違うようでうまくいかなかった。なお、
公式発表では関節が良くなったとあるのだが、実際にいじった限りでは違いは解らなかった。
- Export等の細かい調整
PoserのデータをExportしようとすると、従来は画面に出ている全てのオブジェクトが、
一斉に出力されてしまったが、今度はブラウザが現れて、エクスポートしたい小道具、
フィギュア、或はフィギュアのパーツ等を細かく指定出来るようになった。従来、
複数フィギュアを個別にExportしようとすると、いちいちHide Figureをするとかしないといけなかったが、
これは便利である。
(こちらを見よ)
Exportの時に、グループ化して出すか、というダイアログは出ない。このブラウザで、
選べるからであろう。OBJで出してBRYCE4でインポートすると、ちゃんとUngroup出来る。が、一つ厄介なのは、
衣服もフィギュアとして出て来るので、分離するのがかなり面倒だという事である。つまり、
ドレスだと腰とか肩とかが2つずつ出てくるからだ。名称の並びもPoser3と変わってしまい、
結構戸惑う。
なお、このブラウザは、あちこちに現れて来る。例えばHierarchy Editor(下述)として出てくる。
- Walk Designer
ウォークデザイナは、一見変わりがないように見えるものの、実は良く見るとダイヤルが
増えている。例えば、Sexy Walkなどというものがある。又、プレビューがPoser3に比べるとゆっくりになり、
かなりリアルな動きとなった。試してみた限りでは、
いわゆるファッションショウ等でモデルが歩く時のキャットウォークに近い物も実現できそうだ。
試しに作ったムービーは、こちらを見て欲しい。約230KB。
- 磁石
フィギュアを磁石で引っ張るように変形出来るのだが、慣れも必要だし、怪物のような物を作るのでなければ、
直接ユーザにとって即座にメリットとなる物ではないと思う。
ただ、変形した物を吐き出してモーフターゲットと出来る訳だから、
特別に3Dツールを使わなくてもある程度の事が出来る事になり、使いこむには有り難い機能である。
- スケッチ
何かと思ったら、Photoshopやペインタのアートフィルタと似たような事を行う機能である。
Poser上で絵画タッチの画像を作る事が出来るが、通常こういう物は他のアプリに移って行うだろうから、
本当に必要かと思わないでもない。ただ、豊富なパラメータダイヤルがあるあたり、
使い込めば独特の効果が出せるのかもしれない。ま、こんな具合である。
- Painter 3D
フリーになったバージョンがついてくる。調べてみると、1.01.41になっていて、Poserとの連携を考えた
機能追加がされているらしい。なお、ライブラリ類は製品版より少ない。
- 動作
「重い」。これに尽きる。特にフィギュアを3つ位置くと、劇的に重くなる。Poser4フィギュアも、
モーフが増えた分、重くなった。これに服を着せて髪の毛を加えて、とかやると更に重い。
特にフィギュアを選ぶ時に難儀する。じっくり構えないとなかなか的確に選べない。
衣服等がフィギュアで実現されているという事は、
マウスで選ぶ時にボディじゃなくて衣服を選んでしまう事がある訳で、このあたり、割とイライラする。
300MHz以上のG3プロセッサと、メモリは推奨の70MBよりは必要そうで、120MBを与えて見たが、まだ重い。
バグについては特に感じなかった。まあ僅か数時間だけの操作である。Poser-MLでは、
Export形式によっては相手先でパーツを分離出来ない、という問題点が指摘されている。
- 互換
Poser3のデータは問題無く読み込め、編集出来るようである。あちこちから加えたobjやcr2等は、
同じようにRuntimeフォルダ内に移せば、そのまま認識する。無論、
Poser3で作成されたデータにあるフィギュアはPoser3のフィギュアであるから、
Poser4フィギュアに増えたモーフパラメータは使えない。
フィギュアを選んでPoser4フィギュアに変えてやれば使えるようになるが、
表情がリセットされてしまう事もあるみたいである。特に、
一番上に書いた様々な顔を使おうとするとそうなるようだが、これはある程度は仕方あるまい。
- その他
GUIは基本的に同じである。ただし、フィギュアのパーツを選ぶポップアップが階層になり、
選びやすくなったとか、ライブラリに新しくカテゴリーを追加すると、名前でソートされずに、
追加したものが最後になるなど、細かい所が結構変わっている。照明は、
最近のKPTフィルタでお馴染みになった形状になった。
2枚目のCD-ROMには、Painter3Dや各種モーフターゲットobj、ムービー等が豊富に入っている。
面白い物としては、Poser3フィギュアで、マッピング用の情報だけが変わっている物が入っている。
フィギュア前面と背面のスケールが、マップ上で同一になるようにしたもので、
例えば水着をマッピングで実現する時に、表裏の位置合わせ作業が楽になるという事らしい。
1枚目のCD-ROMは、Poser4だけで満杯になっているようだ。Mac/Winハイブリッド。
- 追記(7/9)
データのExport時に、出力している間を示すプログレスバーが出ない。やっている間は
他の操作を受け付けないので分かるし、実害も無いがあまり気持ちのいい物ではない。
フィギュアとして増えているロボットは、
BioMechanixという所の、BrainStem、H.A.R.D.、
Helixの3体だ。他の種類はこのWWWから購入出来る。
Hierarchy Editorは、ボディやパーツ、小道具などの名前、表示、階層関係、
回転順序などを変更できる強力なツールだが、使い方を間違えると取り返しがつかなくなる。
一方、例えば複数のフィギュアの間に階層関係を作る事が出来るので、
例えば子供を抱く母親のような構図を編集する時に楽になる。
以前、MetaCreationsが公開したAdvanced_Manualは、その内容がそっくりマニュアルに記述されている。
他アプリとの連携では、BRYCE 3Dのまま、という具合。
- バグ等追記(7/11)
2nd CD-ROMのPainter 3Dには、Poser4フィギュア用のメッシュ座標マップが入っているが、
これの座標がズレている。そこで折角Painter3Dがついてきたので、それで作ろうと思って、
OBJを吐き出すと、こいつがパーツ別にGroup化されている形式でしかExport出来ないので、
(前述のとおり)うまく出来ない。
散々苦労してやっと見つけた方法は、3DMF形式で吐き出す事であった。
やはりPoser4のOBJ形式Exportは問題である。Poser-MLでも苦情が出ている。
Poser4フィギュアは、マッピング情報の作り方がPoser3のと違う。特に顔パーツでは、
Poser3のものと違って、眉、唇等が別マップになっていない(Zygoteの別売キャラと同じ)。従って、
テクスチャのマッピング時にどうしてもエッジが多少ボケる。逆に眉の形などに自由度が出るという事もあるので、
いちがいには問題とは言えないのだが。
なお、UVMapper(Mac/Win)というツールを使うと、
Group化されたOBJファイルからでもマップ情報を取り出す事が出来る。
Poser Forumに、
Posable Clothesというのがあり、変形可能な服がアップされているが、
理屈はともかくサイズの問題で、Poser4中ではうまくフィットしないようだ。
Poser4用の衣服を作るのには、生地に「厚み」を持たせた方が良いのかもしれない。
まだ試していないが。
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