使いにくいコマンドと機能
RD-XS36もやたらと機能が整理されていなくて分かりにくい部分が多々あったが、このRD-E160はその比ではない。XS36ではあちこちで「クイックメニュー」というボタンを押す事で機能を呼び出す事が出来、そこから先に行く事が出来たのだが、このE160はその「クイックメニュー」に出てくる機能と、「編集ナビ」などの機能ボタンで出てくる機能が入り組んでいる上に、操作手順が交錯しているという具合で、極めて分かりにくくなってしまっているのだ。
例えば、上記2時間作業で何をしたかというと、まず録画したデータを再生、早送りなどをしながら編集点にチャプターを入れる。さて、そこで止まってしまった。
リモコンにチャプターボタンが無いのである。よっく探したら何とテンキーの「11」に小さく付記してある。XS36ではリモコンの再生ボタンや早送りボタンのすぐ傍にチャプターボタンがあったが、E160では距離が開いてしまい片手で効率的な操作が出来ない。30秒スキップのボタンもこのE160では十字キーの脇に置かれてしまい、これも遠くに行った。一連の操作を行う上で、どれだけ指を動かさなくてはならないかを右図で比べれば、その差は明らか。E160では片手での操作がほぼ不可能であるのが分かる。恐らくは、リモコンを使いやすくする為にボタンを減らせ、という至上命令でも出たのではなかろうか。だが操作の手順を考えた配置からはほど遠く、本末転倒を絵に描いたような結果となった。
しかも編集点を決定してから今度はプレイリスト編集に移ろうとすると、これがまた分かりにくい。編集ナビに行っただけではサブメニューが見あたらない。当該データのアイコンを選んで「クイックメニュー」を開くと、そこには「奇数チャプター作成」なんてなのが出てくる一方で、チャプター編集というのが出て来ない。
調べてみると、何と「クイックメニュー」ではなく「決定キー」を押せとある。XS36ではそういう迷いはなかった。編集メニュー画面には更にサブメニューの一覧が現れ、そこからしかるべきサブ機能へとすぐに行けたからである。
チャプターのプレビューもクイックメニューでは出て来ない。はてと思ったら、何と「再生キー」になっている。クイックの方には「プレイリストのつなぎ目確認」というのがあり、それは作成したプレイリストのチャプター境界付近の前後を次々に再生していくもので、XS36の「パーツのプレビュー」を連続して行うような機能である。これそのものは便利かもしれないが、クイックメニューに何故当該チャプターのみのプレビューが入っていないのか、全く納得が行かない。入り口がこうなっていると、出口も怪奇である。編集ナビの中で「戻る」とどこへ行くか見当もつかなくなるからだ。編集ナビの中で「クイックメニュー」を出してみると、タイトル名変更だのサムネール変更だのが出て来て、実際問題として「見るナビ」と「編集ナビ」がゴチャゴチャになっているのが分かる。
プレイリスト編集画面を右に示す。クイックメニューに「チャプタープレビュー」が無いのが分かる。
実は再生ボタンがそれであると下の方に出ている。普通、なかなか気がつかないのではないかと思う。更に、クイックメニューを良く見ると「新規プレイリスト作成」というのがある。実は、あるデータの一部分を何度も取り出してプレイリストを作ろうとする場合、プレイリストのパーツを並べたらここにある「新規プレイリスト作成」を行えば、連続して新しいプレイリストを作れるのだが、画面下にある「完了」を押してしまうとプレイリスト編集からあっさりと抜けてしまうのだ。RD-XS36ではそんな事はない。クイックメニューではなく、この「完了」とある所に「新規作成」があるからだ。プレイリスト編集作業から抜けたければ「戻る」を押せば良い。これも理解に苦しむコマント構成であろう。
結局のところ何故こうなったかであるが、恐らくは大勢が寄ってたかって「あれを入れろ」「これを入れろ」とやったからではなかろうか。RD-XS36も相当機能がゴチャゴチャしているが、まだ全体の構造には秩序があった。このE160はその点で滅茶滅茶である。「常に要望を取り入れて」「改良した」結果、支離滅裂なものへとなっていく、まさに日本のメーカの面目躍如と言えよう。ここに上げたのは全機能の一部にすぎないがこうである。
その他、パソコン側からWWWブラウザを使ってリモコン操作をするネットdeナビも、何だか反応が非常に遅い上に、妙に画面に凝ったり、操作手順が増えたりしていて「改良」の成果を見てとれる。また、こうして機能がゴチャゴチャしている一方で、ルートディレクトリが空になると、ポインタが一番古いムービーのあるフォルダに勝手に飛ぶような点は直っていない。開発者は実際に使ってみて妙に思わないのだろうか。