MacBook AirでポータブルなUST環境を作る

ハードウェア編

ソフトウェア編

実戦編

ソフトウェアはUstream Producerの無料版を使う。Web頁から接続する事も可能だが、汎用性がない。送り画面や音声レベルのモニタも出来るし、やはりここは専用アプリに越した事はない。まず、このソフトの基本的な使い方を解説する。Ustream Producer には有料版もあるが、通常の発信であれば無料版で十二分な事が出来る。例えば有料版との大きな違いとしてはカメラ切換え機能があるが、複数カメラを用意出来ていればの話である。

Ustream Producerを起動するとまず、ログインを求められる。ログインすると右図のような画面になる。注意する事は事前にカメラやオーディオのケーブル類を接続したあとで本アプリを起動する点である。起動後に接続しても認識しないので、その場合は一旦アプリを終了してから再度起動する必要がある。

本アプリで設定しなくてはならないのは、基本的に1個所だけである。それは入力ソースの選択だ。入力ソース選択であるカメラの形をしたアイコンをクリックすると、ソース一覧が現れる。下図は MacBook Air に WebCam である C910 とビデオ入力デバイスを両方接続した場合の画面で、「ロジテック社製カメラ」を選ぶと C910 の映像を選択した事になる。Composite とあるのがビデオキャプチャからの信号入力である。下は音声チャンネルの選択で、EzCAP とあるのが映像入力デバイス、Unknown USB Audio DeviceとあるのがC910の内蔵マイクである。これらは本体にどんな装置を繋いでいるかで現れる項目が異なる。

デバイスを選択すると画面中央のプレビュー画面に映像が現れ、右にある音声レベルメータが周囲の音を拾って動く筈である。音のモニタはデフォルトでマシン本体の内蔵スピーカになる為、マイクが MacBook Air に近い場所にあるとハウリングを起こす事がある。その場合はスピーカの音声レベルを下げるか、マイクを遠ざけるか、モニタリングをヘッドホンなどにする。

ここで初期設定画面について触れておこう。ここでは画面の縦横比、即ち4:3画面か16:9の横長画面かを選択出来る。開いてみると右下図のように多くの選択肢が現れるが、通常は「Standard SD」を選べば良い。下に行くほど高画質になるが、実際に試してみた限りでは高品質な入力信号で無い限り違いは無く、ここで紹介している装置を使う限りデータレートだけが上昇するので実用上意味はない。また、本ドキュメントで使っている装置を使う限りにおいて、原則として比率は 4:3 で良い。

ところでE-PL1 の説明書を読んだ限りでは撮影画面サイズとして16:9も選べる旨の記述があり、これはそのままワイド発信出来るのかと期待したのだが、購入して試してみるとその場合は4:3映像出力の上下に黒い帯が入るだけであった。つまり出来ないのである。世の中のテレビが既にワイド画面化してる時の製品としては、いまいち不可解な作りではある。無論、HDMIで信号を取り出せばちゃんとワイドとして出力されるのだが。

ここまで設定出来たら、あとはトップメニューの「放送」から「Start Broadcasting」を選べば、文字通り「放送」が始まる。この時、Ustream Producer画面では画面下部にある「Broadcast」という文字の左隣にあるアンテナマークの所が、赤く点滅をする。また、放送を始めてからトップメニューの「放送」より「Start Recording on Server」を選択すれば、サーバ側でそれを録画してくれる。その時、Ustream Producer画面上では右下、Record という文字の所にある○が赤くなる。録画や放送を終える時は同じメニューから Stop を選ぶ。

なお、放送を行うにはUstream上でアカウントを取っただけでは駄目で、番組ページというのを作らなくてはならない。WebブラウザでUstreamの自分のページへ行き、右上から「番組の新規作成」を選び、指示に従う。ちなみに一つの番組には一本の放送チャンネルしか無いが、中には複数の映像クリップを保存できる。Ustream Producerで放送を開始したら、再度メニューから録画を選択すればサーバに自動的に保存される。終わる時は録画を停止、現れる画面で録画データやタイトルなどを入力して終了である。これらのテキストは後で変更出来る。保存が終わったら放送を終了して作業の終わり。

ところで、録画したデータを整理するにはどうしたら良いか。それはUstreamのWeb画面で行う。日本語訳がちょっと分かりにくいので最初は迷うが、画面左にある「番組設定」がそれだ(左図)。その中の「録画済みビデオ一覧」へ行けばタイトルなどの変更、カット編集、削除などが行える。一般に公開したくない試験映像などにはプライベート設定をすればよい。

さて、実はWebCamのC910を使うと裏技でWIDE画面放送が出来る。それには Cam Twist というフリーウェアを使う。これを使うとカメラ映像をこの Cam Twist を経由して Ustream Producer に送る事が出来るのだ。Ustream Producerからはあたかも Cam Twist という名前のカメラがあるように見える。以下、設定の仕方を説明する。

まず C910 カメラを接続する。次に Cam Twist を起動する。Preferences を開き、General タブの中にある Video Size を640x360に設定する。次に同じ Preferences の中の Video Devices タブへ移り、Logitec Camera を選択、右にある Force camera resolution にチェックを入れ、数値として 864x486 を入れる(右図)。これがミソである。入れたら Preferences 画面を閉じ、今度は Cam Twist 本体に行って画面上、左端欄の WebCam を選択、左下にある「Select」をクリックすると右から二つ目の欄、上「Effects in use」に Webcamというのが現れ、一番右の欄には Logitec Camera というのが現れる筈である(下図)。ここでトップメニュー「Tools」から「Preview」を選ぶと16:9画面が見える。比率がおかしい場合、Preferences を一度開いて値をチェックし、また閉じてみてもらいたい。

ここまで出来たら Ustream Producer を起動する。入力デバイスの映像を Cam Twist にする。初期設定から画面サイズを 16:9 にする。これでワイド画面で C910 から放送出来る。無論、音声は「Unknown USB Audio Device」を選ぶ。インタビューなどには適した設定かと思う。ちなみに、この技は筆者の専売特許ではない。出典はこちらのブログである。ブログ作者に謝意を表したい。

最後にMacBook Airをスリープさせない小アプリを紹介しておこう。MacBook Airに限らず、こうしたノート機は画面を閉じるとそのままスリープ状態に移行してしまう。その為、Ustream放送を行いながら移動しようと思っても常に液晶画面を開いていなくてはならない。これでは二人がかりでないと実際問題としては放送が不可能である。そこで便利なのが、 InsomniaX というアプリである。これを走らせておくと液晶画面を閉じてもMacBook Airはスリープ状態に移行しない。従って、C910 を接続し、放送を開始してからMacBook Airのフタを閉じてショルダーバッグに入れ、WebCam である C910 のみを手に持って移動しながら放送し続ける事が可能となるのである。


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