MacBook AirでポータブルなUST環境を作る

ハードウェア編

ソフトウェア編

実戦編

さて、それではこれまで紹介した装置で実際に Ustream 放送をしてみてどのような結果になったかをレポートしよう。以下に紹介するのは、実際に Ustream サーバ上で録画したものをダウンロードしたムービーである。Ustream 上でこれを見ると拡大して表示されるので、ピュアな状態での比較をする為に敢えて実ムービーデータを掲載する事にした。

下、左は iPhone4 単体での放送である。右は E-PL1 をビデオキャプチャ経由で取り込み、音声はロアズの小型マイクを使い、Ustream Producer で放送したもの。iPhone4 本体での放送がかなり高画質である事が分かる。近くの音であればかなりしっかりと拾っている。

 

次に下の2つはいずれもデジカメ E-PL1 からビデオキャプチャ経由したもので、左がマイクとしてオーディオテクニカのステレオマイク、AT9940 に風切り音防止のウィンドマフを被せたもの、右がガンマイクである AT9360 を繋いだものである。この日は弱い風が吹いていたが、屋外で放送する時にウィンドマフがいわゆる風切り音(ゴーゴー言うアレ)を防ぐのにかなり有効であると分かる。いずれも音声レベルとしてはやや小さ目であるが音質は良い。欲を言えばブースト機能が欲しいところだ。

 

次は WebCam である C910 を USB で接続した映像である。左は Ustream Producer で直接C910から放送した映像、右は Cam Twist を経由させて Wide 画面にした放送した映像である。いずれも C910 の内蔵マイクを使っている。Wide 画面の方は画質を見てもらう為に電車のいない時間を撮っている。

 

これらを並べてみると、「iPhone4ダイレクト放送はあなどり難い」「ビデオキャプチャをした映像には周囲に黒枠が付く」「Wide画面にしても取立てて情報量が増える訳ではない」などが分かると思う。

最後に、Ustream Producer の初期設定で、クォリティを変えた場合、データがどの位変わるものかを調べてみた。結論から言うとムービーの画面サイズとデータ転送レートが変わる。

  Normal 320x240pixel 270kbps
  High 640x480pixel 600kbps
  Best 320x240pixel 740kbps

  Wide 352x198pixel 460kbps
  Wide-High 720x405pixel 680kbps
  Wide-Best 720x405pixel 810kbps

これらから、Wide画面にこだわると意外とデータレートは高くなるという事、HighとBestの違いは画面サイズではなくデータレートであるという事が見てとれるだろう。なお本環境で画質を比べた限りでは、Normal、High、Bestで大きな差は見られなかった。この差を生かすには高画質なデータを取り込む必要があり、それにはやはりiLink経由が必須と思われる。

本ドキュメントはあくまで MacBook Air を使ったフットワークの軽い Ustream 環境を探る為のものである。その目的から行くと、当初は予想していなかった事だが iPhone4 というのが意外に妥当な選択だという事が分かった。また、C910 という WebCam はマイク感度も高く、音質も良く、これと MacBook Air を組み合わせる事で手軽な放送が出来る事も立証された。ある程度遠くから対象を捉えて放送するとなると、やはりズームレンズや望遠レンズは必須となるから、どうしてもビデオキャプチャデバイスや外部マイクを省く事は出来ない。それでもコンパクトなデジカメを使えば、それなりの画質で放送する事が出来るようである。

以上が、これから Ustream にトライしてみようと思う諸氏への参考となれば幸いである。


もどる